自動車用ルーフシステムなどを生産する独ベバストは6月30日、独太陽電池メーカーのシスタイック(Systaic)から同社との合弁会社べバスト・ソーラーの資本の64%を取得し完全子会社とすると発表した。取引規模は100万ユーロ。
\両社はべバスト・ソーラーを2007年1月に設立し、自動車向けのソーラーモジュールや住宅向けの太陽光発設備やモジュールを開発・生産し、販売してきた。従業員数は約50人。今後はベバストのコンバーチブル・ルーフ・アンド・ボディ部門に統合される。
\ベバストは電気自動車やハイブリッド車など環境対応車の普及が進むなか、ソーラーモジュールの需要も高まると見込んでいる。
\べバスト・ソーラーは現在、ソーラーモジュールと車両のネットワークを直接つなぎ電力を供給するシステムの開発に取り組んでいるという。また、年内にもベバストの従来製品を大幅に上回る面積0.65平方メートルの電気自動車用ソーラールーフを発表する計画。
\ベバストはルーフ用ソーラーモジュールの生産では20年以上の実績を持つ。1989年にアウディ「80クーペ」に供給したのが始まり。現在はアウディ「A8」などに搭載されている。ソーラールーフは例えば、駐車中に空調システムのファンに電力を供給し、室内の温度を快適に保つことができる。
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