英自動車工業会（SMMT）が19日発表した7月の国内自動車生産統計によると、乗用車の生産は前年同月比8.9％減の9万8,145台となり、09年10月以来初めて減少に転じた。内訳は輸出が10.2％減の7万1,654台、国内向けが4.9％減の2万6,491台だった。一方、商用車の生産は前年同月比10.7％増の9,494台に拡大した。内訳は輸出が13.0％増の6,594台、国内向けが5.9％増の2,900台だった。また、7月のエンジン生産は18万4,246基と、前年同月から3.4％減少した。
\SMMTのポール・エヴェリット会長は、9カ月ぶりに乗用車生産が減少となったことについて、「英国やその他の欧州主要国で新車買い換え支援制度が終了したことにより、新車需要が減少することは予想されていた」と指摘。一方で、10年1～7月の乗用車生産は前年同期から40％増加しており、世界の主要市場では景気の回復基調が続いているとして、先行きに楽観的な見通しを示した。
\
