ドイツの連邦経済技術省（BMWi）は8月20日、ドイツ規格協会（DIN）に電気自動車（EV）の規格策定および標準化作業における調整役を委託したことを明らかにした。DINは、中・長期的な規格化の必要性などについて調査するほか、連邦政府がまとめたEモビリティーの規格ロードマップ（Normungsroadmap E-Mobility）プロジェクトをサポートする。また、国内、欧州、世界の規格・標準化に向けた活動の調整役となり、研究機関などとの連携も強化する。
\ドイツ政府は、EVの国際的な規格・標準化の動きを先行主導することにより、ドイツ産業界の競争力強化を目指している。同戦略では、フランス政府と協力関係にあり、両国は2009年3月に、EVの標準化および規格統一、パイロットプロジェクトの共同実施などについて検討する共同作業グループを立ち上げた。
\共同作業グループの成果としてはこれまでに、標準化の促進および安全かつ持続可能なインフラの整備に向けた、仏独ポジションペーパー「German-French position on infrastructure and interface requirements for E-Mobility」を今年2月に発表している。また、新たなモビリティーコンセプトの開発に向け、国境を越えて電気自動車を利用する共同実証プロジェクトの準備作業を進めている。
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