ハンガリーの自動車部品大手ラーバは、このほど発表した5カ年計画で、来年から2015年までに毎年20億～25億フォリントを投資する方針を明らかにした。生産効率を向上させるとともに、顧客のニーズにあった製品開発を実現する目的で、研究開発には3年間で15億フォリントを投じる。生産能力は現状を維持する。
\5カ年計画では、顧客の需要増加を視野に、より付加価値の高い製品の開発・供給を目指す。ラーバ・ブランドのラインナップを充実させ、顧客の需要に柔軟に対応できる態勢を整える。また、プロパティマネジメントの可能性を検討する。
\なお、ラーバは先月末、ロシア商用車大手GAZグループのウラルから石油・建設産業向け車両（4輪駆動車）の車軸を受注した。最大500ユニットを出荷する契約だ。
\ \■ 1-9月期の業績改善
\ \2010年1-9月期の最終損失は5億7,600万フォリントとなり、前年同期の15億5,000万フォリントから大幅に改善した。売上高は前年同期並みの254億8,000万フォリント。通期では前期比5％増の350億フォリントを見込む。
\経済危機による打撃からの回復にはまだ時間がかかるもようで、年間売上高は5カ年計画が完了する2015年に危機前の水準である600億フォリントに回復する見通しだ。（100HUF＝0.41JPY）
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