自動車部品大手の仏フォルシアは11月23日、会社更生手続き中のドイツの内装部品メーカー、アンゲル・デンメル・ヨーロッパを買収すると発表した。取引金額は1,200万ユーロで、ドイツとオーストリアのカルテル当局の許可を経て、2011年1月に買収手続きを完了させる予定。
\アンゲル・デンメルは自動車・家電向けのアルミ製筐体やパネルなどの高級インテリア・エクステリア部品を手がける。ドイツのリンダウとオーストリアのケンネルバッハに工場があり、ダイムラーやBMW、ポルシェ、アウディなどを顧客に抱える。2010年1-9月の売上高は5,500万ユーロだった。同社は自動車市場の回復にともなう需要急増で生産が追いつかなくなり期間労働者を大量投入したことで不良品が増加。返品やキャンセルが続出しため、損失が膨れ上がり、9月に会社更生法の適用を申請した。
\フォルシアではアンゲル・デンメルを傘下に収めることで、独高級車メーカーとの関係強化や高付加価値製品の製造ノウハウを取得できるメリットがあると説明している。
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