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2010/12/17

総合 – 自動車産業ニュース

EUもレアアースで脱中国、安定供給策を提案へ

この記事の要約

欧州委員会のタヤーニ委員(産業担当)は9日、ハイテク製品などに使用されるレアアース(希土類)の安定供給のため、電子・電気製品のリサイクル促進支援や欧州内での鉱山探査などを盛り込んだ提案を来年1月に発表することを明らかにし […]

欧州委員会のタヤーニ委員(産業担当)は9日、ハイテク製品などに使用されるレアアース(希土類)の安定供給のため、電子・電気製品のリサイクル促進支援や欧州内での鉱山探査などを盛り込んだ提案を来年1月に発表することを明らかにした。世界のレアアースの97%を生産する中国からの輸出が滞る中で、同国への依存を減らすことを狙ったもの。

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同委員によれば、提案は域内での戦略的備蓄を強化することを目的としたもので、レアアース採掘に対する環境保護規制で柔軟に対応し、毎年2,000万トンに上る電子・電気廃棄物のリサイクルに向けて産業界を支援するという。

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EUはすでに域外で新たなレアアースの供給地を探しており、先にリビアで開かれたEU・アフリカ首脳会議でも進展があったほかロシアとも協議を進めている。タヤーニ委員は来年2月末には南米を訪問しレアアースについても話し合う予定だ。また来年の主要20カ国・地域(G20)会議と主要8カ国(G8)会議の議長国であるフランスは、レアアースの問題を議題として取り上げることを決めている。

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日本も尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件に伴う日中関係悪化を受け、レアアースの脱中国を鮮明にしている。豊田通商がインドにレアアースの精製工場を建設することを発表したばかりだが、日本政府はベトナムと共同開発で合意しオーストラリアとも戦略的提携を結んでいる。

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