独フォルクスワーゲン（VW）の商用車部門であるVWヌッツファールツォイゲ（VWN）の業績が大きく回復している。VWNのハラルト・ショーンブルク取締役（販売・マーケティング担当）は独業界紙『アウトモビール・インドゥストリー』に対し、2010年1‐11月期の世界出荷台数が前年同期比21.8％増の39万700台に拡大したことを明らかにした。アジア・南米市場の好調に支えられた。
\一方、本拠地ドイツでは低迷が続いており、前年の水準をやや下回った。ショーンブルク取締役はドイツ市場の今後の戦略について、さきにモデルチェンジした新型「キャディー」「T5」、新発売の小型ピックアップトラック「アマロック」が需要拡大に寄与するとともに、低燃費技術「ブルーモーション」による省エネ効果をアピールして新規の法人需要を掘り起こしたい考えを示した。
\ブルーモーションはVWNの全てのモデルで提供している。新型トランスポーターに採用した場合、走行100キロメートル当たりの燃費（ディーゼル燃料）は6.8リットルとなり、標準モデルに比べ0.5リットル低減する。同社では「これまでに生産されたトランスポーターの中で最も低燃費」として同技術の効果をアピールしている。
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