米自動車大手ゼネラルモーターズ（GM）の独子会社オペルは17日、4月1日付で社長を交代する人事を発表した。GMの開発事業を統括するカールフリードリッヒ・ストラッケ氏が新社長に就任し、現場で事業再建などを指揮する。一方、ニック・ライリー現社長はオペルの監査役会長に就任し、欧州の長期的な戦略事業に注力する。
\ストラッケ氏（55）は1979年にオペルに入社。独ボーフム工場の工場長を務めた経歴があるほか、2009年からGMの開発事業を統括し、電気自動車（EV）のシボレー「ボルト」および姉妹モデルのオペル「アンペラ」の開発を指揮した実績を持つ。業界では同氏がドイツ出身であることが、事業再建を推し進める上でコミュニケーションの円滑化などにプラスに働くと見る向きが多い。
\ライリー社長（61）は2009年11月にGMヨーロッパ社長に就任し、翌年にオペルの最高経営責任者（CEO）となった。オペル再建では、ベルギーのアントワープ工場の閉鎖や欧州の従業員を4万8,000人から約8,000人減らすリストラに取り組んだ。今後はオペルとオペルの系列会社である英ボクソールに加え、GMのグループブランドであるシボレーとキャデラックの欧州事業も統括する。
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