独自動車大手のフォルクスワーゲン（VW）が27日発表した2011年第1四半期（1～3月）のグループ連結決算は、売上高が前年比30.8％増の375億ユーロに拡大した。アジアや北・南米市場の販売が好調で、世界全体の市場シェアを12.0％（前年同期：11.5％）に伸ばした。営業利益は29億ユーロとなり、前年同期の8億ユーロから3倍以上に拡大した。
\1～3月のグループ販売は前年同期比19.3％増の203万台となり、四半期単位で初めて200万台を超えた。VWブランド（乗用車）単独では約14％増の約108万台を販売。高級車ブランドのアウディ（37万4,000万台、18％増）や、チェコ子会社のシュコダ（18万1,000台、27.5％増）も販売を大きく伸ばした。
\地域別では、中国やインドを中心とするアジア市場や北・南米市場の販売が好調だった。欧州では中・東欧市場が伸びた一方、西欧諸国では財政悪化や新車購入補助金制度の終了がマイナス要因となり、国によりばらつきはあったものの全体的に販売が振るわなかった。
\VWは今後について、アジアや北・南米を中心に今後も需要が伸びると予想、通期でも売上高と営業利益で前年実績を上回るとの見通しを示した。
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