欧州フリートリース大手のArvalは2010年に契約車両を66万7,500台とし、10％の成長を示した。同成長率は、1％にとどまった市場成長を大幅に上回り、フリートリース部門で欧州2位に躍り出た。同社がこのほど、プレスリリースで明らかにした。
\リース車両は2009年以降、景気回復に後押しされて増加傾向にある。このため、昨年は前年比27％増の18万600台を調達し、リース契約終了後の車両を同7％増の14万9800台売却した。
\同社は昨年、他社との提携や買収によって事業を拡大した。スペインの子会社は、ルノー・日産アライアンスにフルサービスリースを提供。また、国内貯蓄銀行最大手のLa Caixaから自動車金融サービス事業を買収するなどし、スペイン市場でトップのシェアを確保した。
\また、独大手銀行のコメルツバンクのリース子会社Commerz Real Auto Leasingを買収し、5月初めにも取引が完了する見通しだ。同社が傘下に入れば、保有車両は50％増えて、ドイツ市場におけるシェアは大幅に拡大する。近年事業を立ち上げたブラジル、インド、トルコなどでも昨年、保有車両をそれぞれ58％、60％、66％増やした。
\同社のリオネル・ヴォルフ社長は2010年の業績について、「（金融危機を乗り越えて）躍進の年となった」と述べ、近く買収手続きが完了するCommerz Real Auto Leasingを加え、さらなる発展を目指す意向を示した。
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