欧州委員会は6日、ブルガリアがEUの財政規律を定めた安定成長協定に違反したとして、財政赤字の是正を促す手続きに着手したと発表した。単年の財政赤字を国内総生産（GDP）比3％以下に抑えることを定めた協定に大部分の加盟国が違反する中、ブルガリアは財政均衡に努めてきたが、当初GDP比1.9％と報告していた2009年の財政赤字が実際には上限を超える同3.9％に膨らんでいたことが4月に発覚。欧州委が是正手続きの発動に踏み切った。
\ブルガリア政府の予想では、2010年の財政赤字はGDP比3.8％となり、前年に続いて規律違反となる見込み。欧州委は2011年までに規律違反を解消するよう求めている。同国への赤字是正手続き発動により、同手続きの適用を逃れているのはスウェーデン、ルクセンブルク、エストニアだけとなった、
\一方、欧州委は同時に、すでに赤字是正手続きを発動している英国について、キャメロン新政権が6月発表した厳しい財政緊縮策を評価し、英国が予定通り2014年度（～15年3月）までに赤字をGDP比3％以下まで圧縮することが可能との判断を示した。
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