欧州委員会は12月22日、2007年に民営化されて2010年に再国有化されたマレブハンガリー航空に対するハンガリー政府の資金支援がEUの競争ルールに違反する疑いがあるとして、本格調査に着手したと発表した。
\欧州委は初期調査の結果、◇同社に対する2003年からの融資を2007年に政府が引き継いだこと◇頓挫した地上サービス子会社の売却にからんだ1年間の融資◇納税の延期◇2010年2月と9月の2回の増資資格2010年4月の株主融資とその株式への転換◇2010年9月の株主融資――に問題があるとしている。
\欧州委は財政難にあった同社が市場から同様な条件で資金を調達できたか疑問視するとともに、ハンガリー政府の措置が経営難に陥った企業の救済とリストラに関するEUのガイドラインに適合するかどうか疑っている。欧州委は競合企業など関心を持つ第三者からの意見を求めているが、もし違反との判断が下れば同社は政府に対して受領した資金の返還を求められる。
\
