2013/3/4

競争法

ライアンエアーの買収は不可、欧州委が正式発表

この記事の要約

欧州委員会は2月27日、欧州格安航空最大手ライアンエアー(アイルランド)が同国の航空会社エア・リンガスを買収する計画を承認しないと発表した。ライアンエアーは同決定を不服として、欧州司法裁判所に提訴する方針だ。\ エア・リ […]

欧州委員会は2月27日、欧州格安航空最大手ライアンエアー(アイルランド)が同国の航空会社エア・リンガスを買収する計画を承認しないと発表した。ライアンエアーは同決定を不服として、欧州司法裁判所に提訴する方針だ。

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エア・リンガスに約30%を出資するライアンエアーは昨年7月、残り株の取得を提案し、欧州委に承認を申請していたが、不承認の通知を受けたと今年2月中旬に明らかにしていた。

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ライアンエアーはエア・リンガスが民営化された直後の2006年にも同社の買収を提案したが、欧州委が競争上の問題があるとして買収を認めなかったため、断念した経緯がある。今回の買収では、同じく難色を示す欧州委に対して、一部路線の売却を提案し、認可を取り付けようとしたが、再び退けられた。

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欧州委は声明で、ライアンエアーが提示した競争上の是正策は不十分で、買収によって主にダブリン空港を拠点とする46路線が独占または寡占状態となり、運賃の引き上げを招く恐れがあるとしている。

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ライアンエアーは欧州委が買収に反発するアイルランド政府に肩入れし、政治的判断で買収を承認しなかったと批判し、提訴の構えを示している。

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