欧州委員会は2日、仏自動車大手ルノーの商用車向けディーゼルハイブリッド技術の開発事業に対する仏政府の公的助成を承認した。同事業は競争を阻害することなく燃費向上や環境保護の実現を目指すものであり、EUの国家補助規則に抵触しないと判断した。
\ルノーは研究開発プロジェクト「HYDIVU」でバン向けのディーゼルハイブリッド技術の開発を進めており、最終的には同社の商用バン「トラフィック」と「マスター」に新しいハイブリッドエンジンを搭載する予定。仏政府はこのプロジェクトを支援するため総額2,050万ユーロを交付している。欧州委のアルムニア副委員長（競争政策担当）は、欧州では年間約200万台の商用車が販売されていることに言及したうえで、「このプロジェクトは商用車の燃費の大幅な改善と二酸化炭素の排出削減につながるものであり、競争に影響を与えることなくEUのイノベーション、環境、エネルギー安全保障に貢献する」と述べた。
\
