欧州委員会は4日、オランダ飲料メーカーのレフレスコと英同業プライド・フーズが合併する計画を条件付き承認したと発表した。レフレスコはプライド・フーズがドイツで展開する一部の工場の売却を求められる。
\両社は果汁飲料など非炭酸系のソフトドリンクを手がけるメーカー。プライド・フーズは「ガーバー・エミグ」のブランド名で製品を販売している。
\両社は4月、レフレスコがプライド・フーズを買収し、新会社「レフレスコ・ガーバー」を設立することで合意していた。レフレスコ・ガーバーは年間売上高23億ユーロのソフトドリンク会社となる。出資比率はレフレスコが70%、プライド・フーズが30%。
\欧州委は審査の結果、両社はプライベート・ブランドのソフトドリンクメーカーとしてEUの多くの国で競合関係にあり、合併によって特にフランス、ドイツ、ベルギーのスーパーで販売されるプライベート・ブランド飲料の競争が阻害される恐れがあると判断。これに対してレフレスコが、独ヴァイプシュタットにあるプライド・フーズの工場を手放すことを申し出たことから、その実行を条件に買収を認可した。
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