オランダ金融大手INGグループが5日発表した2014年7～9月期（第3四半期）決算の最終損益は9億2,800万ユーロの黒字となり、黒字幅は前年同期の1億2,800万ユーロから急増した。これを受けて、オランダ政府への債務返済を前倒しで完了した。
INGは前年同期、韓国の生保子会社INGライフ・コリアの売却で9億5,000万ユーロの損失を出していた。その反動増で大幅な増益となった。
INGは2008年、金融危機で破綻の危機に陥り、100億ユーロの緊急融資を受けて救済された。その後にEUの指示に基づき、保険部門を分離・上場するなどして再編を進め、融資を返済してきた。同期の収益拡大により、残る10億3,000万ユーロを7日に支払い、期限より半年早く完済となった。
