ロシアの国営ガス会社ガスプロムが4月29日発表した2014年12月通期決算の純利益は1億5,700万ルーブル（約277万ユーロ）となり、前期から86％減少した。通貨ルーブルが対ドル、ユーロで下落したことによる為替差損や、ウクライナなど国外資産の減損引当金が膨らんだことが響き、収益が大きく悪化した。
売上高は6％増の5兆5,900億ルーブル。うち天然ガス部門の売上高は0.5％増の2兆9,850億ルーブルで、主力輸出市場である欧州およびCIS諸国を除く他の地域への輸出額は4％増の1兆7,520億ルーブルだった。輸出量が9％減少した半面、関税込み価格がルーブル建てで11％上昇したことから増収を確保できた。営業利益は17％減の1兆3,100億ルーブルだった。
