ポーランド中央統計局が1月28日発表した2009年の国内総生産（GDP）成長率はプラス1.7％となった。プラス成長を確保したのは欧州連合（EU）加盟国のうち唯一で、プラス1.6％の市場予測も上回った。政府は今年の成長率予測をプラス1.2％としているが、10-12月期で前年同期比3％近くの成長を達成した計算となっていることから、上ぶれする可能性が高そうだ。
\09年は鉱工業生産が前年比1.1％落ち込んだものの、12年に開催が予定される欧州サッカーの大イベント「欧州選手権（通称：ユーロ2012）」向けなどで、EUから前年比65％増に当たる225億ズロチの補助金が流入。この資金により道路、空港、スタジアム、ホテルなどの建設が続き、建設は前年比4.7％拡大した。総固定資本形成はマイナス0.3％となったが、民間の投資冷え込みを公共事業がカバー、縮小幅は最小限にとどまった。
\またサービス業も2.5％拡大。個人消費は2.3％増えるなど、内需も底堅く推移した。（1PLN＝31.7JPY）
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