ハンガリー中央統計局が12日発表した2010年1月の消費者物価上昇率（インフレ率）は前年同月比6.4％となり、前月の5.6％から大きく上昇した。インフレ率の上昇は3カ月連続。前月比では1.4％となった。
\市場予測は前年同月比5.7％だったが、自動車燃料、潤滑油を含むその他製品が前年同月比で13.7％上昇したのをはじめ、アルコール・たばこが11.6％、電気・ガスが4.0％値上がりし、これを大きく上回った。食料品は前年同月比で2.9％と前月から変わらなかったものの、前月比では2.2％と上昇幅が大きかった。
\ただ、市場では「不況による値下げ圧力は依然強く、インフレ上昇が本格化するとは見ていない」（CIB銀行Barta氏）、「年半ばには前年の増税効果が消え、インフレ率は急落する。中銀がこの日のデータで政策を変化させるとは思えない」（MKB銀行Kondrat氏）など、中銀の利下げ継続を見込む声が多かった。
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