ロシア中央銀行は19日、主要政策金利を0.25％ずつ引き下げると発表した。中銀の利下げは昨年4月以来11回目で、各金利は過去最低を更新した。中銀は「鉱工業生産が上向くなど良い兆しもあるが、投資や金融機関の貸し出し、雇用は依然低調だ」と、資金供給量を増やして経済を刺激する考えを示した。
\今回の利下げで、リファイナンス金利は年8.5％、レポ金利は7.5％となり、24日から実施される。中銀は利下げを決定した理由について◇今月15日までの消費者物価上昇率（インフレ率）が前年同期比で7.6％と、前年同期の13.4％から大きく低下し、インフレリスクがない◇通貨ルーブルが米ドル、ユーロで構成される通貨バスケットに対してほぼ1年ぶりの高値水準にある――ことを挙げた。
\市場では利下げ継続を有力視しているが、「ギリシャ問題など世界経済の不透明感が強まっているため、利下げが続いても限定的」（在ロンドン野村ホールディングス・エコノミスト、チャカロフ氏）と指摘する声もあった。
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