ガスプロムの石油子会社ガスプロムネフチがこのほど発表した2009年通期決算は、売上高が前年比29％減の241億6,600万米ドル、利払い・税・償却前利益（EBITDA）が31％減の59億7,700万米ドルとなった。原油・石油製品の価格下落により業績が悪化した。資産売却・買収に関連した特別損益を除いた純利益は41％減の27億6,600万米ドルだった。
\10-12月期の売上高は75億6,800万米ドルで、前年同期を47％上回った。石油価格上昇と販売量の増加により前期比でも7％増えた。特別損益を除く純利益は8億6,100万米ドルで、前年同期の5億4,300万米ドルの最終赤字から大きく改善した。
\ガスプロムネフチは09年、シベリアの石油会社シビル・エナジーを買収。これによりモスクワ石油精製やサリム石油開発も傘下に取り込み、事業基盤を拡大した。09年決算ではシビル・エナジーの株式含み益4億7,000万米ドルを特別利益として計上した。
\ガスプロムネフチのヤコヴレフ最高財務責任者（CFO）は、「価格、需要ともに大幅に低下した厳しい経済環境のなか、国内外で上流事業（探鉱、開発、生産）、下流事業（精製、販売）ともにポートフォリオを拡大できた」と述べ、事業進展に満足感を示した。
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