2010/3/17

ロシア

給油所の買収・新設に制限

この記事の要約

ロシア政府は、石油小売市場における公正な競争を確保するため、一定以上のシェアを有する企業が新たにガソリンスタンドを建設したり、他社のガソリンスタンド網の買収を禁じる法案を準備中だ。10日付けの『モスコウ・タイムス』が報じ […]

ロシア政府は、石油小売市場における公正な競争を確保するため、一定以上のシェアを有する企業が新たにガソリンスタンドを建設したり、他社のガソリンスタンド網の買収を禁じる法案を準備中だ。10日付けの『モスコウ・タイムス』が報じた。

\

ロシアの石油小売市場は、石油元売系業者と独立系業者がそれぞれ50%のシェアを持っている。連邦独占禁止局(FAS)のゴロモルジン副長官によると、政府は以前には65%あった独立系業者のシェアが落ち込んでいることを問題視。石油小売市場で多様な業者が事業を展開できるよう、ある地域で35%を超えるシェアを持つ石油会社が、同地域で新たにガソリンスタンドを建設したり、他社のガソリンスタンド網を買収することを禁止する法案を策定中という。FASの調べでは、54の地域で単独の企業が市場を支配しているケースが確認されている。FASではこうした支配的企業が給油所を売却することを強制はしないものの、他の地域で支配的な地位を持つ競合業者と小売資産を交換するよう勧告する方針だ。

\

FASは2007年、ボルゴグラードで41店舗の給油所を展開していたルクオイル系小売業者に対し新たな店舗の開設を承認しなかった。昨年にはガスプロムネフチがスヴェルドロフスク地方で11カ所の給油所を買収した際、同社が50%を超えるシェアを持つ地域の給油所を売却することを条件に買収を承認した。

\
COMPANY |
CATEGORY |
KEYWORDS |