食品世界最大手ネスレは、2009年のロシア売上高が570億ルーブル（19億米ドル）となり、前年から12％拡大した。ロシア子会社のドゥ・ルッケール社長が17日明らかにした。ロシア・ユーラシア地域を含めた売上高は628億ルーブルだった。
\同社はロシアで現地生産を強化しており、現在同国で販売する製品の90％を現地生産している。インスタントコーヒーは輸入品比率が高いが、クラスノダール地方のティマシェフスクにあるコーヒー工場の隣接地に建設中の新工場が完成すれば、コーヒーも現地生産で賄うことができるようになるという。11年に完成予定の新工場はネスレ・グループで世界最大のコーヒー工場となる。投資金額は70億ルーブルで、ネスレが1994年にロシアに進出して以来最大のプロジェクトだ。
\ネスレはロシア全国30カ所で工場を操業し、従業員1万人を擁する。シェアはコーヒーで40％、ベビーフードで25％、シリアルで50％、チョコレートで19％となっている。昨年はカルーガにペットフード工場を、ペルミでシリアル工場を開設した。今年はチョコレートの生産体制を再編するため、モスクワ州Tuchkovo工場の生産をサラトフとペルミに移管する計画。（1RUB＝3.1JPY）
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