プーチン首相はこのほど、国内で有料道路の建設を計画している建設企業3グループが資金調達のため発行する債券に、政府保証を付与する政令に署名した。ロシア政府がインフラ建設目的の債券に政府保証を付与するのは初めて。資金調達を容易にし、速やかに建設を進める狙いがある。
\対象となる3グループは、①モスクワとサンクトペテルブルクを結ぶ高速道路の1区間約40キロメートルの建設を担う仏建設大手バンシなど②モスクワ～ミンスク線からMKADに向かう支線を建設するガスプロムバンク系列の建設会社グラヴナヤ・ダローガ③サンクトペテルブルク西部広幅員道路の建設を落札した独ホッホティーフ、墺ストラバグ、露ルサール会長デリパスカ氏傘下の投資会社バーザヴィ・エレメントなどの企業連合。①は2013年、②は12年、③は15年の完成をそれぞれ見込む。
\3つの計画の総費用は3,000億ルーブルを超えると試算されており、各グループは早ければ4月から債券発行による資金調達を計画している。政府はこの債券に、計画総費用の50～75％、10億ルーブル以上の政府保証を付与する。3グループは合計で577億ルーブルの債券発行を計画しているという。（1RUB＝3.1JPY）
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