ブルガリアのジャンコフ財相は11日、欧州単一通貨ユーロ導入の前段階となる為替相場メカニズム（ERM2）への参加申請を2012年初頭までに行う考えを明らかにした。
\ボリソフ首相率いる中道右派政権は、今春にERM2への参加申請を目指していた。しかし、前社会主義政権時代に発注され、これまで存在が知られていなかった調達契約が多数発覚。これにより、09年の財政赤字の対国内総生産（GDP）比率が従来の1.9％から3.7％に押し上げられ、欧州連合（EU）の安定・成長協定の財政規律で定める上限の3％を超えたため、同首相は9日、年内のERM2加盟申請を断念すると発表した。
\ジャンコフ財相は、「ブルガリア経済の最大の目標は危機を克服することだ」と述べる一方で、「ユーロ加盟は最優先事項であり、達成に向けた努力を続けている」と強調。ここ数カ月間は輸出の回復傾向が続いており、今年半ばから経済が成長軌道に乗り始めるとの見方を示すとともに、「12年1月2日までにERM2加盟を申請することは可能だ」と語った。
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