2010/4/21

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

ポリウレタンフォーム生産のSpumotim、第2工場稼動へ

この記事の要約

ルーマニアのポリウレタンフォーム・メーカーSpumotimが、今年8月に南部のPoiana Laculuiで第2工場を稼動させる。13日付の現地経済紙『ジアルル・フィナンチアル』が伝えた。同工場の近くには仏ルノーのルーマ […]

ルーマニアのポリウレタンフォーム・メーカーSpumotimが、今年8月に南部のPoiana Laculuiで第2工場を稼動させる。13日付の現地経済紙『ジアルル・フィナンチアル』が伝えた。同工場の近くには仏ルノーのルーマニア子会社ダチアのミオベニ工場があり、自動車業界向けのポリウレタンフォーム生産を強化する。稼動までに従業員100人以上を雇用する予定。

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この工場に対する投資額は明らかにされていない。Spumotimはダチアが生産する仏ルノーの戦略低価格車「ロガン」と新型SUV「ダスター」のシート用ポリウレタンフォームを同工場から供給する。クライオバのフォード工場とも、納入契約が決まりそうだという。

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Spumotimは西部ティミショアラを拠点とし、これまでの従業員数は615人。昨年はウインタースポーツ用品製造の仏サロモンから、コスト削減のためウクライナに委託生産先を移すとして契約を打ち切られた。だが、自動車業界への売り上げを伸ばすことで、今年通期の売上高を前年比約10%増の2,500万ユーロと見込む。昨年の売上高のうち、43%が自動車業界向けだった。同社はまた、昨年で250万ユーロの設備投資を行ったが、今年も150万ユーロを生産設備の購入に充て、生産体制の近代化を進める。

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