2010/4/28

チェコ・スロバキア

スロバキア財政赤字、09年はGDP比6.8%に

この記事の要約

スロバキア統計局は22日、2009年の財政赤字は国内総生産(GDP)比で6.8%だったと発表した。政府は昨年、経済危機の影響で税収減が見込まれるとして財政赤字の目標値を当初のGDP比2.1%から6.3%に大幅修正したが、 […]

スロバキア統計局は22日、2009年の財政赤字は国内総生産(GDP)比で6.8%だったと発表した。政府は昨年、経済危機の影響で税収減が見込まれるとして財政赤字の目標値を当初のGDP比2.1%から6.3%に大幅修正したが、実績値はさらに悪い数値となった。フィツォ政権は今後、財政赤字削減に向け一層の努力を迫られることになりそうだ。

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ポチアテク財相は財政赤字が目標を0.5ポイント上回った原因として、地方自治体や大学など教育機関の赤字が予想を超えて拡大したことを挙げた。一方で、「国庫には税収減を補てんするための準備金があり、政府も歳出引き締めを行う」と述べ、財政の改善に自信を示した。

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ウニクレディト・ブラチスラバ支店のエコノミスト、Toth氏は、09年の財政赤字が予想以上に拡大したことについて「景気後退が予想より緩やかだったことを考慮すると、ネガティブサプライズだ」とコメント。「政府は財政支出の削減や公共部門の賃上げ抑制に真剣に取り組まなかった」と批判した。

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フィツォ政権は、財政赤字比率を12年までに欧州連合(EU)の財政安定化・成長協定で定める3%以下に抑制し、15年には均衡財政を達成することを目標に掲げている。

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