中東欧で炭鉱事業を手がける蘭ニュー・ワールド・リソーシズ（NWR）が19日発表した2010年1-3月期決算は、最終損益が1,448万ユーロの赤字となり、赤字幅が前年同期の214万ユーロから拡大した。チェコ・コルナ高ユーロ安によるコストの上昇が響いた。売上高は、石炭・コークスの需要回復が追い風となり、前年同期比37％増の3億2,860万ユーロとなった。
\製品別の販売量は、原料炭が前年同期比48％増の1,374キロトン、一般炭が15％増の1,278キロトン、コークスが2.7倍増の279キロトンに拡大した。NWRのイェリネク最高財務責任者（CFO）は、1-3月期はコルナ高による損失が1,300万コルナに上ったことを明らかにした上で、4-6月期には石炭・コークスの販売価格の上昇や、中東欧地域の景気回復で需要の拡大が期待できるとして、黒字に復帰できるとの見通しを明らかにした。
\NWRはキプロスに本拠を置く投資会社RPGインダストリーズの100％子会社で、チェコ石炭最大手OKDを傘下に置く。2007年にロンドン、プラハ及びワルシャワの証券取引所に上場した。（1CZK＝4.3JPY）
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