欧州最大手のホームセンターである英キングフィッシャーがロシア事業拡大に意欲的だ。チェシャー最高経営責任者（CEO）はこのほど、ブルームバーグとのインタビューで「毎年４～６店新規開店する現行目標を、上方修正する公算が高い」と発言。年間3,000～5,000万英ポンドとしていた投資予定額も上積みする可能性を示唆した。
\チェシャーCEOは、ロシアの日用大工（DIY）市場が１年以上続いた景気低迷から脱し、今年は10～15％拡大すると予測。「今後５年間に世界で最も成長する市場のひとつになる」と投資強化の理由を説明した。
\同社の『カストラマ』ブランドのホームセンターは現在13店舗。１年半以内にモスクワに開店する予定の新店舗は、商品点数は同じだが在庫量を減らすことにより通常店舗の約６割という小規模にする。この店舗モデルが成功すればポーランドなど他の市場にも導入する方針だ。
\ポーランドもキングフィッシャーにとって引き続き重要な市場で、ロシアと同様の事業拡大を計画している。同国には今年後半に物流センターを開設するが、調達効率の向上により利益率の改善につながることを期待している。
\
