ロシアの航空最大手アエロフロートが先ごろ発表した2009年連結決算は、売上高が前年比27％減の33億米ドル、営業利益が15.8％減の2億7,780万米ドルだった。世界的な景気後退を背景に旅客数が減少したことが大幅な業績悪化につながった。
\純利益は8,600万米ドルで前年の3.6倍となった。為替差損の大幅減少などで金融収支の損失額が08年の1億9,700万米ドルから5,310万米ドルに改善したことによる。債務残高は前年比34％増の17億米ドルに膨らんだ。
\アエロフロートは今年初め、ロシアの富豪レベデフ氏が率いる投資グループNRKが保有する同社株（発行済み株式の25.8％）を4億米ドルという有利な価格で買い戻すことで合意を取り付けた。2月に6.3％を取得したが、現地英字紙『モスコウ・タイムス』によると、レベデフ氏はその後株価が上昇したことから残りの売却を渋っている。アエロフロートのクルマショフ副社長は、6.3％の株式は3年以内に放出するか、転換社債の権利行使分にあてる可能性があると説明している。
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