ロシア2位銀行の国営・外国貿易銀行（VTB）が、国内法人業務で最大手の国営ズベルバンク（ロシア貯蓄銀行）を抜いたもようだ。VTBのMichail Zadornov会長によると、買収したトランスクレジットバンク（TCB）とモスクワ銀行を合わせると、VTBの法人業務のシェアは16.6％となり、ズベルバンクの14.4％を上回ったという。現地経済紙『ベドモスチ』がこのほど報じた。
\VTBは昨年、国内14位のTCBの株式43.2％を取得。近く株式を買い増し、持ち株比率を50％超に引き上げる方針だ。また、今年2月には国内5位のモスクワ銀行の過半数株も獲得した。
\ただ、国内リテール業務ではズベルバンクがシェア29.5％で圧倒的な強さを持つ。昨年の利益も、TCBとモスクワ銀行を加えたVTBの821億ルーブルに対し、ズベルバンクは1,836億ルーブルと倍以上だ。ズベルバンクは仏銀行大手BNPパリバのロシア・リテール部門の買収を検討しており、すでに交渉を進めている。（1RUB＝2.90JPY）
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