2011年通年のワルシャワ証券取引所での新規株式公開（IPO）は約60社と、08年以降で最多となる見通しだ。4日付けの現地日刊紙『Parkiet』が伝えた。ただ、IPOによる調達金額は、大型案件の多かった昨年の135億ズロチを下回る110億ズロチ前後になると見られている。
\ワルシャワ証取では先ごろ、ヤスチェンベ石炭公社（JSW）がIPOを実施。調達金額は53億7,000万ズロチに上った。このほか、酒造大手ストック・スピリッツ、エネルギー大手PGE Energia Odnawialnaが上場を予定しており、それぞれ14億ズロチ、10億ズロチを調達する見込み。
\『Parkiet』紙の見通しは、今年にIPOを実施すると表明している企業の集計に基づいて弾き出したものだが、企業がIPO計画を見直すケースもあり、必ず実現するという保証はない。専門家は、国外マーケットの混乱の影響で十分な資金調達が出来ないと見て、IPOを取り止める企業が出る可能性もあるとして、IPOに対する過剰な楽観主義に警戒感を示している。（1PLN＝27.53JPY）
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