6月末に新規株式公開（IPO）されたポーランド石炭大手JSWの株式が6日、ワルシャワ証券取引所で初取引された。株価は一時140ズロチを超えたが、終値は公開株価の136ズロチ近くまで戻した。
\ポーランド政府はJSWのIPOで、保有する発行済み株式の33％に相当する3,950万株を放出し、約54億ズロチを調達。ワルシャワ証取で今年最大規模のIPOとなった。政府は財政赤字を大幅に改善するため、今年総額150億ズロチに上る国有資産売却を計画しており、JSWを含めてこれまでに115億ズロチを調達した。
\JSWはワルシャワ証取で取引される石炭会社として、市場価格でチェコのワールド・リソーシーズ、ポーランドのLWB、ウクライナのサドヴァヤに次ぐ。グラード財務相は、今秋、遅くとも年末までにJSW株がワルシャワ証取の主要株式指数WIG20に入るとの見通しを示している。JSWは2010年、売上高72億9,000万ズロチ、純利益15億ズロチを達成。今年の業績は前年並み、もしくはやや上回る観測だ。（1PLN＝27.53JPY）
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