チェコ電力大手のCEZが15日発表した2011年上半期の連結決算(速報ベース)は、税・利払い・償却前利益（EBITDA）が前年同期比6.9％減の439億コルナだった。純利益も16.6％減の239億コルナと大幅減益となった。一方、通年の業績見通しに関しては、純利益を当初予測より5億コルナ増の406億コルナに引き上げた。
\電力価格の低下が業績悪化の主因となったが、今年新たに導入された排出権課税と太陽光発電による発電量への源泉課税も影響した。また、CEZは欧州向け販売のほとんどをユーロ建てで行っているため、ユーロ安に伴う減収効果もあるとしている。半面、ルーマニアでの風力発電事業や国内の太陽光発電事業は好調だった。
\上半期の総発電量はほぼ前年同期並みの3万1,800Wh。CEZによると、同時期の国内の電力消費量は0.3％減少したが、例年よりも平均気温が高かったという特別要因を除外すると、1.2％増加した。同社は通年の発電量を前年比2％増の6万4,700Whと予想している。（1CZK＝4.51JPY）
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