2011/8/24

チェコ・スロバキア

米ウェスチングハウス、チェコのI&Cエネルゴと覚書

この記事の要約

チェコのテメリン原子力発電所の原子炉増設工事で受注を目指す東芝傘下の米ウエスチングハウス(WH)は15日、チェコのエンジニアリング会社I&Cエネルゴと原子炉の計装制御システムの分野で協力することで合意し、覚書を […]

チェコのテメリン原子力発電所の原子炉増設工事で受注を目指す東芝傘下の米ウエスチングハウス(WH)は15日、チェコのエンジニアリング会社I&Cエネルゴと原子炉の計装制御システムの分野で協力することで合意し、覚書を交わしたと発表した。

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覚書は、原子炉増設工事をウェスチングハウスが受注した場合、I&Cエネルゴが原子炉「AP1000」の計装制御系を供給し、試運転や起動試験などを共同で行うという内容。WHの欧州・中東アフリカ部門のアンダース・ジャクソン最高経営責任者(CEO)は声明で、「WHとI&Cエネルゴは、現在稼動しているテメリン原発の原子炉への計装制御システムの供給で過去に協力した実績がある。テメリンの次世代の原子炉で共に働くことができることを喜ばしく思う」とコメントした。I&Cエネルゴは電力業界向けに制御システムの構築や送電・配電電気設備の設計など幅広い業務を手がける。

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チェコの国営電力会社CEZは、将来の電力需要の増加に対応するためテメリン原発で原子炉2基を増設する計画。原子炉建設工事の入札にはWHのほか仏アレバ、ロシアのアトムストロイエクスポルトと地元のシュコダJSの国際企業連合など原発プラント大手が名乗りを挙げており、発注額は2,000億コルナに上ると見られる。原子炉の施工業者は13年に決定され、21年から稼動を開始する予定だ。(1CZK=4.51JPY)

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