ブルガリア政府が国内電力大手3社の完全民営化に動き出した。政府は保有する各社の発行済み株式の3分の1を、ソフィア証券取引所での株式公開により売却する計画だ。同証取は8月半ば、「政府の民営化決定を受けて、民営化当局が株式公開のための正式手続きに入った」ことを明らかにした。
\政府は2004年に国営電力会社を国内西部、東北部、南西部をそれぞれ営業地域とする3つの電力会社に分割したうえで、各社の株式の3分の2を欧州業界大手のチェコCEZ、独エーオン、オーストリアEVNに売却した。政府は債務削減のための原資調達手段として、3社の残り株売却を早くから検討していたと見られる。
\オーストリア経済紙『ヴィルトシャフツブラット』によると、民営化当局はすでに7月、CEZとEVNの子会社の株式公開の準備をCentral Cooperative BankとBulbrokersに、エーオン子会社をFirst Financial Brokerage Houseに依頼したという。
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