ハンガリー中央統計局が24日発表した2011年6月の小売売上高（自動車・自動車部品を除く）は6,578億フォリントで、前年同月比で0.5％減少となり、前月の0.7％のプラスから一転、マイナスに落ち込み、市場中央値の0.2％減も下回った。1～6月の小売売上高は3兆5,790億フォリントと、前年同期から0.2％のマイナスだった。
\6月の品目・業種別売上高はテキスタイル・衣料品が前年同月から8.6％、家具・日用品が6.6％、自動車用燃料が1.6％それぞれ減少した一方、医薬品は5.3％、化粧品は10.5％、書籍・新聞は7.0％、食品・飲料・たばこは0.5％それぞれ増加した。なお、小売統計の対象から除外されている自動車・自動車部品は1.6％のマイナスだった。
\MKBバンクのアナリスト、コンドラート氏は、「失業率の高止まりやスイスフラン高フォリント安の進行、国内外で景気の先行きに対する不透明感が増していることなどから、家計は支出に慎重になっている」と分析。小売売上高は今年いっぱい緩やかな下降トレンドが続き、来年は横ばいになるとの見通しを示した。
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