2011/9/7

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

ブルガリア政府、たばこ公社の保有株売却を決定

この記事の要約

ブルガリア民営化監督局は8月31日、ブルガリアたばこ公社(ブルガルタバク)の政府保有株79.83%を墺投資ファンド、BT Investに売却することを決定した。ロシア対外貿易銀行(VTB)傘下のBT Investは30日 […]

ブルガリア民営化監督局は8月31日、ブルガリアたばこ公社(ブルガルタバク)の政府保有株79.83%を墺投資ファンド、BT Investに売却することを決定した。ロシア対外貿易銀行(VTB)傘下のBT Investは30日に実施された入札に唯一応札。最低入札価格の1億ユーロを10万ユーロ上回る1億1万ユーロを提示した。ブルガルタバクにはアメリカンタバコと墺 CB Family Office Serviceも関心を表明したが、入札には参加しなかった。

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BT Investは、買収後5年間は年間5,000トン以上の国産たばこを買い上げることや、初年度に200万レフ、2年目に500万レフを投資することを約束している。ブルガリア政府はブルガルタバクの売却収益を公的年金システムの補強のために設立したシルバー基金に充てる方針だ。

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ブルガルタバコは国内たばこ市場で34%のシェアを持つ。VTBは今後、ブルガリアを手始めに中東欧市場に進出することを計画している。

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■上期は57%減益

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ブルガルタバクが30日発表した2011年1-6月期(上期)連結決算は、純利益が前年同期比57.3%減の320万レフに後退した。為替変動により生じた費用が前年同期の6倍に膨らんだほか、原料たばこの買入価格の上昇、販促費の拡大などが利益を圧迫した。

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ブルガルタバクは上期に前年同期比29.5%増の73億本を輸出した。通年では前年比19%増の155億本を見込んでいる。中東と中国が最大の輸出先だが、ポーランド、イスラエル、トルクメニスタン、モルドバ、クロアチアにも輸出している。(1BGN=55.39JPY)

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