2011/9/7

ルーマニア・ブルガリア・その他南東欧・トルコ

ビール大手カメニツァ、モルト工場を仏企業に売却

この記事の要約

ブルガリアのビール製造大手カメニツァは8月29日、北部プレヴェンにあるモルト工場を仏マルテリー・スフレに売却すると発表した。非中核事業を売却し、本業のビール製造販売に経営資源を集中させる戦略の一環。取引金額は公表されてい […]

ブルガリアのビール製造大手カメニツァは8月29日、北部プレヴェンにあるモルト工場を仏マルテリー・スフレに売却すると発表した。非中核事業を売却し、本業のビール製造販売に経営資源を集中させる戦略の一環。取引金額は公表されていない。

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カメニツァは声明で、モルト生産は同社の主要事業ではないと説明。「マルテリー・スフレとの取引により、ビールの生産、販売・マーケティングに専念することが可能となる」とコメントした。マルテリー・スフレは、カメニツァからプレヴェンのモルト工場を取得するほか、南部ハスコヴォのモルト工場も長期リースの形で借り受ける。カメニツァは今後、マルテリー・スフレからモルトの供給を受けることになる。

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カメニツァは1876年創業の老舗ビールメーカーで、ベルギーのビール大手インベブの中東欧部門のスピンオフによって設立されたスターベブの傘下にある。主なブランドは「カメニツァ」、 「アスティカ」、「ブルガスコ・ピーヴォ」、 「スラヴェナ」。このほか、「ステラ・アルトワ」、「ベックス」 「スタロプラメン」などの海外銘柄ビールのライセンス生産も手がける。

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マルテリー・スフレは欧州最大、世界2位のモルト生産で、9カ国に計21カ所の拠点を持ち、年間180万トンを生産している。

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