フォークリフト大手の独キオンがロシア事業を強化する。新興市場に重点を置く戦略の一環で、傘下のリンデ・マテリアル・ハンドリングを通じて業務用車両販売会社Liftecのロシア、ウクライナ、カザフスタン部門を買収する。キオンが5日発表した。
\ロシアは2011年上半期のフォークリフト販売台数が1万2,000台に上り、欧州第5位の市場に成長している。キオンによれば過去1年で需要が倍増しており、すでに独自販売網を持つ「シュティル（Still）」ブランドに続き、今回買収した販売事業で「リンデ」ブランドの展開を強化し、売上拡大を目指す。
\キオンは2006年末にリンデのフォークリフト事業が独立して発足した。トヨタに次いで世界2位の規模を誇り、「リンデ」、「シュティル」、「Fenwick」、「OM」、「Baoli」、「Voltas」のブランドを擁する。ブラジル、インド、中国など新興市場の着実な成長を見込んで各市場での地位強化を図っている。
\
