ロシアの自動車部品市場が急成長している。現地市場調査会社アウトスタットよると、同市場は短期的に年率20～30％で急成長すると予想され、2015年の市場規模は今年の推定375億米ドルから747億米ドルに倍増する見通しという。8月末にモスクワで開かれた自動車部品見本市には出展者約900社のうち3分の1を中国メーカーが占め、早くも成長市場を巡る競争激化が予想される。
\ロシアは過去3年間の新車販売台数が約500万台に上り、新車用部品の需要が大幅に拡大した。これに伴い、今年の部品市場全体に占めるスペア部品のシェアは07年の61.6％から54.6％に低下すると見られる。ただ、アウトスタットの予測では15～16年までに登録車両数は5,000万台に上り、スペア部品の需要も一段と高まるのは確かだ。
\ロシアの自動車メーカーが部品事業を強化する動きも強まっている。独日刊紙『NfA』によると、最大手アフトワズは自社ブランド「ラーダ」のオリジナル・スペア部品の販売を全国展開するため、国内20都市のディーラー40社で構成する販売網を来年には350都市の小売業者2,500店に大幅に増やすことを計画。競合メーカーGazも部品事業を強化し、15年の売上高を今年の220億ルーブル（見通し）から2倍に拡大するという目標を掲げている。
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