ポーランドの銅大手KGHMポルスカミエズは6日、カナダ同業クアドラFXNマイニングを28億7,000万カナダドル（28億3,000万米ドル）で買収すると発表した。クアドラの買収によりKGHMは北米とチリの鉱山を獲得し、世界4位の銅生産会社となる。
\KGHMはクアドラの株式1株当たり15カナダドルを支払う。これはクアドラ株価の20日出来高加重平均価格を41％上回る水準。買収手続きは2012年第1四半期に完了する。クアドラの買収でKGHMの銅生産量は25％、保有資源量は28％それぞれ増加するという。
\KGHMは生産コストの削減を目指し2009年頃から欧州大陸以外で事業を拡大している。昨年は、カナダのアバカス・マイニング・アンド・エクスプロレーションと共同でブリティッシュコロンビア州の銅と金の開発プロジェクトに投資した。Wirth最高経営責任者（CEO）はブルームバーグの電話取材に対し、クアドラの買収はKGHMが北米と南米で今年進めていた5件の買収案件のうち1件であることを明らかにし、今後も同地域で小規模事業者を中心に買収を検討する方針を示した。
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