明治安田生命は15日、提携先の独保険大手タランクスと共同でポーランド同業オイロパ・グループを買収すると発表した。買収額は円換算で最大350億円。明治安田の負担は140億円程度になる見通しだ。明治安田は昨年、タランクスと戦略提携を締結しており、今回の買収は両社による国際保険事業の共同展開の第１弾となる。また、日本の保険会社として初めてポーランドに進出する。
\明治安田とタランクスは13日、オイロパの親会社で同社の株式66.5％を保有するポーランドの金融大手ゲティン・ホールディングから過半数株を買収することで合意。14日には、ワルシャワ証券取引所に上場するオイロパに株式公開買い付け（TOB）を開始した。買収後はタランクスが過半数株、明治安田が30％強を握り、ゲティンが残り16.5％を継続保有する。買収手続きはポーランド当局の承認を経て、2012年4～6月に完了する見通しだ。
\オイロパはPZU、Wartaに次ぐポーランド3位の保険会社。ゲティンがポーランドなど中東欧で展開する銀行を窓口として生命・損害保険商品を販売している。2010年の保険料収入は約157億円だった。従業員数は250人。
\タランクスは成長市場の中東欧で事業を拡大する方針で、ベルギー金融大手KBC からWartaを買収することも計画している。
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