ポーランド中央統計局（GUS）が20日発表した11月の鉱工業生産高（速報値）は、前年同月比8.7％増となり、ブルームバーグ通信のアナリスト予測中央値（5.7％）を大幅に上回った。10月に比べても、2.2ポイント上昇した。内需が堅調なうえ、天候に恵まれ道路建設などインフラ投資が好調だったことが奏功した。前月比では0.7％の増加だった。
\10月の鉱工業生産は前年同期比6.5％増と市場予想を下回ったため、市場では「数カ月以内にドイツなど主要取引国の景気の衰えが、ポーランドでもはっきりと見えるようになる」との予測が広がった。だが、11月の鉱工業生産の大幅な伸びは、中東欧最大の経済国である同国がユーロ圏の景気減速の影響を最小限に抑えられる可能性も示している。
\今後のインフレ動向を占う生産者物価指数は、11月に前年同期比で8.9％増加し、10月の8.5％から0.4ポイント上昇。前月比では0.7％増加した。
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