チェコ電力最大手CEZは8日、同社がEU競争法違反の疑いで欧州委員会の調査を受けて問題で、同社が欧州委に示した和解案に関して利害関係者からの意見を求める市場テストが先ごろ終了し、和解案に内容に問題はないとの結論が出たことを明らかにした。この結果を受け、欧州委は近くCEZに対する調査の終了を決定する見通しだ。
\欧州委は昨年11月、競合企業の電力卸売市場への参入を妨害した疑いがあるとしてCEZに対する調査を開始。同社は今年6月下旬に傘下の発電所の中から選んだ5カ所のうち少なくとも1基を売却する内容の和解案を欧州委に提示していた。
\売却候補にあがっている発電所はPocerady、Chvaletice、Tisova、Melnik3、Detmaroviceの5カ所。CEZのチラニ戦略部長は、「現在はオファーを募っている段階であり、どの発電所を売却するかは今後決定する。興味深いオファーがあった場合、1基以上の発電所を売却する可能性もある。年内に売却先を決定したいと考えている」と語った。
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