バイオガスプラントの開発、設計、施工を専門とする独MT-Energie(ニーダーザクセン州ゼーヴェン)はこのほど、スロバキア国内に計12基のバイオガスプラントを建設する事業を複数のスロバキアの投資グループから受注した。契約総額は数千万ユーロ。新設されるプラントは年産500キロワット(kW)から1メガワット(MW)の規模となる。
\新設されるプラントではバイオガスの原料として、堆肥、液肥、鶏糞、シュガービートパルプ、牧草やトウモロコシのサイレージを使用する。12基のバイオガスプラントの建設により、同社はスロバキア市場において高いシェアを確保するとともに、技術サービス網構築への足掛かりを築く考えだ。
\同社は2012年上半期、国内市場の低迷に悩まされたが、ドイツ以外の欧州市場の需要が拡大したことから、落ち込みの大部分を相殺することができた。現在の受注残は約2億8,000万ユーロで、その半分以上を国外からの受注が占めている。
\国外事業では特に、再生可能エネルギーに対する助成制度が充実しているフランス、英国、ポーランドにおける事業が好調だ。2012年上半期には、チェコ、スロバキア、フランス、英国でプロジェクトを実施。下半期からは、ポーランド、スロバキア、米国、ハンガリー、ルーマニアで新たなプロジェクトを開始する計画だ。
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