チェコ統計局が9日発表した9月の消費者物価上昇率(インフレ率)は前年同月比3.4%で、8月の3.3%をやや上回った。商品価格は3.8%、サービス価格は3.0%上昇した。特に自動車燃料は8月の6.5%から9.6%と上昇幅が拡大した。過去12カ月の平均インフレ率は3.2%。
\1年前に比べると住宅・光熱費の値上がりが著しく、特に天然ガス(14.0%)、水道(12.0%)、下水処理(10.5%)が二桁台の大幅上昇となっている。食品群では食肉(9.8%)、鶏卵(45.7%)、果物(14.1%)、野菜(13.9%)が大きく値上がりした。一方、衣料品(4.5%)、靴(3.3%)、家庭用品(5.6%)、携帯電話サービス(9.4%)は値下がりした。
\消費者物価は前月に比べ0.1%低下した。サービス価格が0.7%低下したのに対し、商品価格は0.4%上昇した。商品群別にみると、パッケージ旅行が13.2%と大幅に値下がりしたのを始め、携帯電話サービス(1.3%)や固定通信回線サービス(0.5%)も安くなった。一方、自動車燃料価格は2.6%上昇し、9月としては過去最高水準に達した。また、衣料品(2.2%)や靴(2.7%)も平均以上に値上がりした。
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