中国の金融機関がルーマニア国内のインフラプロジェクトに対する投資に強い関心を示している。中国企業の投資プロジェクトに融資するほか、国営企業の買収という形でも投資する方針。視野に入れている資金規模は30億ユーロを超えるという。ルーマニアの基幹プロジェクト・外国投資省（DPIIS）が9日、明らかにした。
\DPIISのソヴァ担当大臣は、北京でさきに開かれたルーマニアと中国の経済協力を目指す政府レベルの委員会に出席するために中国を訪問した際、中国投資会社（CIC）、中国開発銀行、中国輸出入銀行など主要金融機関の代表者と会談を行った。会談では架橋建設、高速道路、水力発電所など中国が重要なインフラプロジェクトを紹介したほか、中国政府による中東欧諸国向けの100億米ドルの融資枠や、中国の金融機関による5億米ドルの投資提携基金についても協議を行ったという。
\CICは主に米国や西欧のプロジェクトに投資しており、中東欧の投資先として接触したのはルーマニアが初めてという。CICは融資の検討材料として、11月までに優先プロジェクトの詳細なプレゼンテーションとコスト試算をDPIISに求めた。また、政府が計画する国営企業11社の民営化にも強い関心を示している。
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