スロベニアの小売グループ、メルカトールが12日発表した2013年1－9月期決算の最終損益は1,760万ユーロの赤字で、赤字幅は前年同期から2割減少した。売上高は3.6％減の20億6,000万ユーロ。営業利益は41％減の1,990万ユーロだった。
\減収の主因は景気低迷を背景とする消費の冷え込みで、特に衣料品と日用電化製品の販売が低調だった。本国スロベニアでは付加価値税引き上げも加わり、3.9％の減収となった。国外市場では最大規模のセルビアが3.2％の増収だったものの、クロアチアをはじめ他の市場全体では3.3％の減収となった。アルバニアとブルガリアからの事業撤退や業績不振部門・店舗の閉鎖など事業再編措置による影響も減収につながった。
\9月末時点の純債務残高は9億9,430万ユーロで、1年前に比べ2.7％減少した。債権者である6銀行との債務繰り延べ交渉が5日に基本合意に至り、年内に最終契約する見通しで、資金繰りが長期的に安定するとしている。
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