ルーマニア最大のガス会社ロムガスが27日発表した2013年通期決算（速報値）の最終利益は9億3,100万レウとなり、前期比で16.8％減少した。電力会社CTE Iernutの買収とガス田開発プロジェクトに絡む減損処理に加え、13年に導入されたエネルギー事業者税が響いた。売上高は1.5％増の38億9,400万レウ。ガス供給量は減少したものの、価格の上昇で増収を確保した。
ガス産出量は56億5,100万立方メートルで、前年とほぼ同じ水準にとどまった。国内向けガス供給量は2.5％減の51億1,800万立方メートルで、国内市場シェアは50.5％。輸出は48.9％減の3億1000万立方メートルと大きく落ち込んだ。備蓄ガスの取り崩しは6.6％増の20億1,800万平方メートル、新たに備蓄に回したガスは7.6％減の19億9,300万立方メートルだった。
ロムガスは国内148カ所でガス田を採鉱している。また、9地区の計35探査井で開発プロジェクトを進めている。
（1RON＝31.13JPY)
